F1 PERFOMANCE PARAGLIDER LEAGUE/2003
F1/2003競技規定

1.競技規定取り扱い

(1)選手はこの競技規定を理解し、疑問のある場合は、競技の始まる前に競技委員長に確かめておかなければならない。
(2)この競技規定に関して問題が生じた場合、処理に関する決定権をもつのは主催者のみとする。

(3)選手は競技に参加することにより、競技規定を無条件で受諾したものと見なされる。

 

2.F1パイロット宣言
F1パフォーマンスパラグライダーリーグの競技に参加するにあたって参加希望選手は、「一定以上の知識、技量、経験を有することが認められ、国際技能証カテゴリー 4を得た者が、パラグライダーに搭乗して行う操縦者としてのフライトは、そのフライトの全ての責任を負わなくてはならない。」さらにF1パイロット宣言を義務とし、F1パイロット宣言をおこなった者がスポーツマンシップに則り競技フライトに参加できる。F1パイロット宣言とは、以下の通り。

「参加選手は、パラグライダーと付属の装備の選択責任、競技への参加の意志、フライトに係る全ての情報の収集義務、テイクオフの意志、フライトの継続の意志、フライトの取り止めの意志、ランディングの意志、以上を自らの責任・判断によって行います。」

 

3.受付

選手は必ず毎朝、受付にてその日のフライト申告を行なう。フライト申告のない選手についてはその日のフライトを認めない。 GPSをフライト軌跡の証明として使用する場合は、GPSにパイロンデータをダウンロードする。

 

4.選手連絡

選手は、公式掲示板により公表された情報を常に把握しておかなければならない。

 

5.ブリーフィング

ブリーフィングは、各競技の前に行われる。

 

6.選手代表(コミッティー)

各大会では、選手間での民主的な手法によって選手代表を3人選ぶ。選手は、選手代表に競技内容(タスク)の決定権を委託する。競技委員長は、選手代表と協議し、承認された競技しか行うことはできない。また選手代表は、大会全般の運営に関しても、提言、クレームを積極的に行うことができる。もちろん、大会ブリーフィング、競技ブリーフィングでは、全ての選手及び関係者が民主的な手法によって、発言することが認められる。

 

7.タスク

(1)Race to Goal
ゴールした時刻の速さを競うもの。ゴールまでに一つ以上のパイロン通過を指定する場合もある。

(2)Speed run to Goal
ゴールするまでの時間の早さを競うもの。ゴールまでに一つ以上のパイロン通過を指定する場合もある。

 

8.使用機体

8-1.メインサイズがDHVクラス2-3以下で無改造のグライダーに限る。または、メインサイズがAFNORパフォーマンス以下で無改造のグライダーに限り、また、DHV3・AFNOR/COMPのどちらのカテゴリーもついていないもので、 メーカーの意志により競技用に作られた機体でないもの。
8-2.競技用ラインもしくは競技用ライザーをもってバージョンアップされていない機体で参加選手個人の所有するグライダーに限る。

8-3使用機体は大会開始後は変更できない。但し、機体が破損した場合のみ、競技委員長の許可を得て、変更することができる。

8-4. レスキューパラシュートの装着を義務とする。

 

9.装備

選手は、緊急用パラシュート、ヘルメット、及び、無線機を必ず装着すること。飛行中の無線機の使用は禁止とするが、安全管理上の理由により、選手は無線機(430Mhz)を必ず装備し競技委員長の定める周波数に合わせ、常時連絡可能としなければならない。但し無線機は電波法に従って使用すること。

 

10.バラスト

航空法に基づく水、または砂のバラストの使用は認められる。投棄可能な固形バラストの使用はいかなる場合においても認められない。ハーネスの一部として装着される投棄不可能なバラストは許可される。

 

11. タスク証明(GPS,カメラ)

・タスクの証明は原則的にGPSログデータによって判定する。
(但し、リーグ初参戦やGPS不良等のやもえない理由の場合のみフィルム、デジカメデーターでの提出を認める。)
・GPSのバックアップとしてのカメラデータは認めない
・カメラによるタスク証明はカメラのデータバンクを使用し、スタートタイムの秒以下を切り捨て、ゴールタイムの秒を切り上げして分単位で採用する。(デジタルカメラの場合も同様)

 

12.テイクオフ

テイクオフはフリーテイクオフとする。(ゲートオープン時間内に選手の好きな時間にテイクオフする。)

 

13.ウインドウ

ウインドウのオープン時間は、ブリーフィングで競技委員長が発表し、タスクボードに掲示される。選手はゼッケン番号をテイクオフディレクターに告げ、許可を得てテイクオフすること。

 

14.パイロン通過の確認

パイロンの通過及び撮影は、原則としてFAIセクターの範囲で行う。
但し、GPSの判定はパイロン座標に対して対象物と、GPS補足の誤差として半径50mの円形の誤差を設ける。
GPSのパイロン座標が対象物違うポイントを示していた場合、パイロン座標をパイロンポイントとして採用する。

 

15.GPSと回り込み

GPSによる軌跡データを提出する場合、カメラによる撮影同様にFAIセクター範囲に進入しなければならない。
但し、GPSの判定はパイロン座標に対して対象物と、GPS補足の誤差として半径50mの円形の誤差を設ける。

 

16.リフライト

リフライトは状況に応じて認める場合がある。競技開始前に競技委員長によって発表される。リフライトを行なう場合は、リフライトの前にテイクオフ役員にリフライトすることを告げる。テイクオフ役員はその選手のリフライト時間を記録する。

 

17.ランディング

(1)タスクをコンプリートした選手のみ、ランディングエリア・インサイドに着地、または、フィニッシュラインを通過すること。
(2)ランディングは、最初に着地した場所とする。

 

18.ランディングクローズ

ランディングクローズ時間は、ブリーフィングの時に発表される。クローズ時間を過ぎてフライトしていた選手は、そのフライトを失格とする。

 

19.距離の測定

距離の測定は、通過確認されたパイロンまでの距離とする。ただし、指定されたランディングまでの範囲に降りなかった場合、その距離得点の採用は、ゲームディレクターに委ねる。

 

20.タイム計測

タイムの測定はGPSの時間データを使用し秒単位とする。測定は以下のいずれかの方法により行う。
<スタート時間>
a. スタートパイロンがオープンした時
b.デパーチャーポイントのFAI範囲から離脱した時
c.リフライトの場合ははゲートオープン時間とする。
d.リスタートは何回切ってもかまわないがタスクコンプリート後のリスタートは認められない。

<ゴール時間>
 ゴールパイロンセクター内に入る直前にマークしたログポイントの時間とゴールセクター内に最初にマークしたログポイント時間から補完してゴールセクターに入った時間を算出した時間を採用する。

・カメラによるタスク証明はカメラのデータバンクを使用し、スタートタイムの秒以下を切り捨て、ゴールタイムの秒を切り上げして分単位で採用する。(デジタルカメラの場合も同様)

21.パイロンの確認

GPSによる軌跡データによるものとする。 フィルムの場合はパイロットにより空中から撮影されたパイロン写真によるものとする。
(1)FAIセクター:
パイロンのある明確な点への進入方向と離脱方向との延長線の二等分線を中心として左右に 45度に開いた扇状で、 パイロンのその点を中心として半径1Kmの範囲をいう。

但し、GPSの判定はパイロン座標に対して対象物と、GPS補足の誤差として半径50mの円形の誤差を設ける。
GPSのパイロン座標が対象物違うポイントを示していた場合、パイロン座標をパイロンポイントとして採用する。

GPSのログポイントがセクター内になかった場合でも、連続したログポイントを結んだ直線がセクター内に入っていた場合セクターの通過を認める。

 

22.軌跡データのダウンロード

フライト後の軌跡データの解析は、競技終了後に大会本部にて速やかにフライトに用いられたGPSを提出する。

 

23.GPSの管理

GPSの取り扱いに関しては設定ミス等のないよう各選手の責任において取り扱う。

 

24.ランディング報告

選手はランディング後、すみやかに必ず本部にランディング報告をすること。 安全管理上、ランディング報告の刻限を過ぎるとレスキュー隊が活動を開始することになる。
ランディング報告刻限はブリーフィング時に告知する。やむを得ない場合、ランディング報告は無線および電話にて行っても良い。 また、ランディングの際、田畑等への損害を与えた場合(ツリーランディング回収時の木々の伐採も含む)には大会本部に申告すると同時にフライトリポートに状況を記入する。

 

25.帰着申告、フライトレポートの提出

帰着申告は選手本人が行い、フライトしなかった選手も必ず帰着申告時刻までに帰着申告を行う。
帰着申告が時刻を越えた場合、そのフライトは失格とする。
但し、ランディング報告により、帰着申告時刻に間に合わない場合、状況に応じて考慮する。
選手は帰着申告の際、フライトレポート及びGPSデータの提出、ランディング地点の確認を行う。

その日受付した選手は全員帰着申告をする。忘れた選手は大会失格とする。

 

26.得点
得点の計算式は次のもので、小数点以下第一位を四捨五入し、整数で表す。フライトの最高得点は1000点とする。計算式の符号は下記の通りとする。

  Nf:ゴールをクリアした選手数

  Nto:そのフライトに参加の意思表示を示した選手数(途中棄権したものも含む)

  D:本人のフライト距離

  Dmax:そのフライトにおける有効な(失格者のものを除く)最長距離

  Ss:一斉スタート時間

  G1:最初にゴールした選手の時刻

  G2:本人のゴール時刻

  Tmin:最短時間でゴールをクリアした選手のフライト時間

  T:本人のフライト時間

  Tmax:最長フライトタイム

  g:0.6×√( Nf/Nto)

a)ゴールレースの場合

  距離得点=1000×(1-g)×(D/ Dmax)

  時間得点=1000×g×{(G1-Ss)/(G2-Ss)}^3

  総合得点=距離得点+時間得点

b)スピードランの場合

  距離得点=1000×(1-g)×(D/ Dmax)

  時間得点=1000×g×( Tmin/T)^3

  総合得点=距離得点+時間得点

 

27.フライトの成立・大会の成立・タスクの成立

(1)大会の成立    
大会の成立のための最低フライト本数は一本とする。
(2)フライトの成立は、つぎの1)または2)項のいずれかと3)項、4)の条件が満たされた場合とする。  
1)物理的に選手全員がテイクオフするだけの時間(参加人数×60秒)ゲートが開いており、そのフライトに参加の意思表示をした選手の20%以上がミニマム距離を超えた場合。  
2)フライト参加選手全員(途中棄権を除く)がテイクオフし、そのフライトに参加の意思表示をした選手の20%がミニマム距離を超えた場合。   
3)タスクの最低距離は10km。ミニマム距離はタスク距離の30%とする。  
4)1人以上がタスク距離の60%を超え、フライトに参加の意思表示をした選手の20%がミニマム距離を超えた場合。この場合、トップの獲得点数は、タスク距離に対するトップの選手の飛行距離の割合分(小数点以下第一位を四捨五入し、整数で表す。)の得点となる。

 

28.警告、失格

危険行為もしくは大会運営を阻害する行為を行った選手は競技委員長の判断で「警告」事態によっては「失格」を通告することができる。 大会中に「警告」を二回受けた選手はその時点で自動的に大会失格となる。

 

29.抗議

事件発生後、1時間以内に1万円を添えて書面により競技委員長に提出されなければならない。 抗議が認められた場合、1万円は返却される。また、抗議が認められない場合は、その1万円は没収される。

 

30.救急

事故を目撃した選手は、ただちに大会本部に報告すること。

 

31.成績発表

その日の成績発表は、基本的に翌日の朝8:00までに、公式掲示板にて発表される。
成績発表後1時間以内に異議申し立てがなければその成績は、成立する。 

最終日は、成績発表後、20分以内に意義申し立てを行うこと。

 

32.アウトランディング

1)アウトランディングした場合に関しては、エリアのルールに従うこと。
2)禁止地域へランディングした場合そのフライトを失格とする。